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トイレの水漏れ・詰まりトラブル等の原因と解決法

誰もが毎日のように使っているのがトイレですが、何の前兆もなく突然水漏れやトイレ詰まりなどのトラブルが起こってしまうこともあります。そのような場面になるとどう修理して良いか分からないという方も多いのではないでしょうか?しかし、詰まりや水漏れのトラブルを放置しておくと、汚れやにおいが悪化してしまいますので、すぐに対処したいものです。突然の詰まり・水漏れにも冷静に対処できるように、トイレの構造や仕組みと共に、トラブルの原因や対処法をまとめてご紹介致します!いざという時に是非お役立てください。

トイレの構造について

トイレで起きるトラブルで代表的な物といえば「トイレの詰まり」と「水漏れ」の二種類です。これらの詰まり・水漏れトラブルに対応するには、それぞれ構造や仕組みを知っておく必要があります。図を参考に「タンク内部」「便器内部」の仕組みを表したものです。それぞれの名称や役割について見ていきましょう。

詰まり・水漏れのトラブルの原因01

タンクの役割と仕組みについて

詰まり・水漏れのトラブルの原因02

  • フロートバルブ
    トイレタンク内にはゴムフロートやフロート弁と呼ばれるいうものがついています。これは半球状のゴム製の部品で出来ていることが多く、普段はこのゴム部分が排水弁から便器に水が流れないよう塞いでいます。
  • オーバーフロー管
    タンク内の水量が多くなりすぎてしまった時、便器へ排水する役割を持っています。
  • 浮き球
    タンク内の水量をコントロールする部品の一つです。タンク内の水に浮いており、水量により上下する仕組みになっています。
  • ボールタップ
    浮き球に連動して動き、配水管流れる水量を調節しています。
  • レバー
    タンク周辺に取り付けられている事が多く、ひねることで水が流れるようになっています。手動で水を流すタイプには必ず取り付けられています。
  • レバーとバルブをつないでいます。
  • 手洗カラン
    使った水はタンクに流れる仕組みになっています。

トイレタンクは次回トイレを流す際に水を貯めておくためのもので、洋式便器の多くはこのタンクが付いています。(タンクレストイレやベッドサイドトイレは異なる構造をしています。)

<タンクに水が溜まる仕組み>
レバーをひねることで、タンクに溜まった水が流れだし、バルブが閉じるとタンクに水が溜まり始めます。タンクに一定の水位に達すると給水止まる仕組みになっていて、水位の管理は浮き玉が行っています。中には、節水目的でタンクの中にペットボトルを入れている人もいるようですが、トラブル・故障の原因になりますのでやめておきましょう。

便器の役割と仕組みについて

詰まり・水漏れのトラブルの原因03

  • 水たまり
    水が常に溜まっていることで、排水管内からにおいが上がってこない、また、便器内部や便器そのものに汚物が付かないようにする役割もあります。
  • 排水口
    排水経路の始まりとなる部分です。
  • せき
    左の図にもあるように、この場所のサイズによって排水口内の水位が決まってきます。
  • 排水路
    汚物を水と一緒に排水溝へ流し出すための通路の役割を果たしています。

図を見てわかるように、便器上面から見ると便器自体の構造は一見単純に見えますが、排水部に続く配管はその中はカーブしたり、複雑な形をしています。他にも汲み取り式トイレや、吸い出す力を利用したサイフォン式など、トイレの種類は様々ですが、ここでは洋式トイレの仕組みに合わせて解説していきます。

<汚物を流す仕組み>
水たまりに溜まった汚物は、排水口より出る水の勢いで排水路を通り押し出されます。排水路が広ければ大きなものを流せますが、水の勢いを確保するため大量の水が必要になってしまいます。

こんなトラブルどうやって解決する?

どうやってトラブルを解決するのか?

トイレ詰まり・水漏れトラブルは原因や症状によって対処法が異なります。近年では流すだけで便器自体を水で除菌が出来るように洗浄水を作る浄化機能に優れたトイレや、節水型便器などが登場していますが、機能が増えるほどますます複雑化し、修理も大変になります。
DIYという思考が広がる中、トイレ詰まり・水漏れトラブルを自力で対処する方もいますが、失敗した時や状況が悪化した時には、自己責任となってしまいます。トラブルの原因や対処法が明確なっていない、重度のトラブルである場合は、トイレに精通している業者に頼るのがいいでしょう。

トラブルを解決するための3つのSTEP

症状の確認→原因の究明→解決作業

トラブルを解決するためには、症状の確認→原因の究明→解決作業の3STEPに分けて、慌てず状況に合わせ柔軟性のある対応をすることが大切です。ここからは、トイレによくあるトラブルに合わせて、解決方法について説明していきます。

よくあるトイレトラブル~トイレ詰まり編~

数あるトイレトラブルの中で最も多いのがトイレ詰まりです。ロール分の紙が詰まってしまったり、紙以外の物を落としてしまったなど、詰まりトラブルの原因は様々です。
ここでは万一トイレ詰まりのトラブルが起こった場合も正しく手入れが出来るように、詰まりの原因や解消法をご紹介いたします!

症状トイレ詰まりには特にこのような症状が多く見られます。

  • ■ 水が流れない(水がひかない、水が減らない)

    断水など、設備の問題で水が全く流れないことはよくありますが、そうでない場合は詰まりの問題が潜んでいると考えられます。
  • ■ 水は流れるが勢いが弱い、水圧不足

    タンク側と便器側、どちらかに原因があると考えられます。流量が少ない時はそのまま放置しておくと便器表面に汚れが付きやすくなりますので、放置しておくのはよくありません。
  • ■ 水を流すと異音がする

    水を流すと異音がする時は、どこから音が出ているか探ってみましょう。したから水がゴボゴボと音 をたてて流れている場合、詰まりが予想されます。
  • ■ 逆流してくる

    水を流しているのに増えている場合は逆流しています。排水口の詰まりが原因で発生するトラブルです。そのまま使い付けると水が溢れてしまうので、すぐに使用を中止しましょう。

原因トイレ詰まりの主な原因

  • ■ トイレットペーパー以外の水溶性でない紙類や固形物などの異物を流す

    例)
    新聞紙/ティッシュペーパー/ウェットティッシュ/キッチンペーパー/トイレットペーパーの芯/
    生理用品/吐瀉物

    上記のようなものを流してしまった心当たりはありませんか?トイレットペーパーや、一部のペーパークリーナー、掃除シートといったペーパー類は水に溶けやすくなっていますが、多くの紙製品は繊維構造が頑丈で水に溶けにくくなっており、詰まりの原因になります。同じ素材であっても、水に溶けにくいものもあるということを覚えておきましょう。
    ※ペットを飼っている方は要注意
    ペットを飼う人が増えてきたことに伴い、流せないタイプのペット専用トイレを流してしまい、トイレがつまるトラブルも急増しています。

    詰まった物によっては、時間をおいて再度水を流すとトイレ詰まりが自然解消している場合もありますが、そうでない場合は修理が必要になります。

  • ■ 排水管そのものの詰まり

    長年トイレを使い続けていると、汚れやカスなどが排水管部分にこびりつき蓄積されて、流れ悪くなり、詰まりが発生します。また、家の外で木の根に排水管が圧迫され、トイレが流せなくなったということもあります。あまり聞かれない例に思えますが、周囲が自然豊かな環境では十分考えられます。

トイレ詰まりを直す前に

業者に頼む前に自力でトイレ詰まりのトラブルを何とかできるか試してみたい、簡単そうだから自分で直したい、そう思った時は以下のことに注意しながら作業しましょう。

  • ■ 電源プラグを抜いておく

    これは感電を避けるために必要なことですので、水作業をする時は絶対に怠らないようにしましょう。

    詰まりを直す前に01

  • ■ 止水栓を閉める

    作業中水が溢れ、浸水する恐れもありますので、必ず止水栓を閉めるようにしましょう。

    詰まりを直す前に02

  • ■ 水かさに注意する

    トイレのタンクや便器の中の水かさが高い場合は、まずバケツなどで水を汲み取ってから作業を行うようにしましょう。

    詰まりを直す前に03

  • ■ ゴム手袋を装着する

    トイレの中には雑菌がいっぱいです。感染症を防ぐためにも手袋を装着しましょう。

    詰まりを直す前に04

解決方法1ラバーカップを使った詰まり解決法

便器詰まりを最も手軽に解消できる方法です。ラバーカップはよく一般的にすっぽん・通水カップと呼ばれているもので、排水口内を真空状態にしてつまった異物除去できて、比較的安い値段で手に入る詰まり解消の道具です。

<使い方と作業工程>

  1. ラバーカップを使ってつまった異物を引き抜く時に、床や壁面に汚水が飛び散る恐れもありますので、大きめの透明なビニールシートに穴をあけて、ラバーカップの棒部分通し便器全体を覆います。ビニールシートが無い場合は、ゴミ袋・ビニール袋・ポリ袋などを隙間なく埋めても良いしょう。

    ラバーカップを使った詰まり解決法01

  2. 排水口にラバーカップを隙間なく十分に付けた後、ラバーカップのゴム箇所が水で浸かるようにします。(水が足りない場合はさらにバケツなどで水を追加しましょう。

    ラバーカップを使った詰まり解決法02

  3. ラバーカップを使うコツは異物を引き抜くというイメージです。空気入れのように押して奥へ追いやろうとすると余計に詰まりが深刻になってしまいます。静かにラバーカップの吸盤部分を押し込み、一気に引き抜く、これを数回繰り返すと中の異物が出てきます。

    ラバーカップを使った詰まり解決法03

  4. 異物が出た後はそのまま水を流すようなことはせず、空バケツなどに異物を取り除いてから水を流せば仕上げは完了です。

    ラバーカップを使った詰まり解決法04

解決方法2自宅用にラバーカップが無い時の詰まり解決策はあるの?

自宅にラバーカップが無いときに有効だと言われている詰まり解消法に「バケツ作戦」や「お湯作戦」が挙げられます。

  • ■ バケツ作戦

    バケツに水を汲み、高いところから少しずつ流すと、水流の力で詰まりが改善される場合があります。一度レバーを引いて流れる感覚があるかどうか確かめてみましょう。流れる感覚があった場合、詰まりは解決しています。

    バケツを使った詰まり解決策
  • ■ お湯作戦

    お湯を使用して詰まりの原因であるペーパーを溶かす方法です。高温の熱湯は便器そのものを傷つけてしまう恐れもありますので、温度抑えたぬるま湯を使用しましょう。バケツにお湯を汲んだら便器の半分ほど流し、1時間ほど放置します。この時重曹や酢を入れておくと、さらにお湯の効果が高まり、詰まりの解決につながります。

    お湯をつかった詰まり解決策

解決方法3洗剤や薬剤を使った詰まりの解決策

  • 薬品洗浄によるトイレ詰まりの解消は尿石などが蓄積されて流れが悪くなったり、つまったりした時に有効です。市販の尿石除去洗剤や薬品を投入し、一定時間放置しておくと、洗浄剤が行き渡って流れがよくなります。便器の隅などの汚れが気になる場合は汚れの吸着率の高い液体タイプの薬剤を使うのがおすすめですが、詰まりの解決まで至らない場合があります。詰まりを取りたい場合は固形溶剤で、排水口の奥まで届くものが良いでしょう。

    子供やお年寄りがいて、薬剤を使うのが心配な場合は、重曹とクエン酸、あるいは食物酢を計量カップに半分くらいの分量で混ぜたものを使用することもおすすめです。アルカリ性の化学反応で炭酸水のように発泡し、詰まりの原因となる汚れを落としてくれます。

    洗剤や薬剤を使った詰まり解決策

解決方法4上級者向け「ワイヤーク式リーナー」を使った詰まりの直し方

  • 異物が奥に詰まっている時には、通水用具として家庭用にもホームセンターで市販されているワイヤークリーナーを使用し、詰まりを除去します。別名ワイヤーブラシとも呼ばれますが、針金をつかった器具で、排水管の中にワイヤーを押し込み内部の詰まりを解消する仕組みになっています。詰まった異物が手前にある時には、金属製の針金ハンガーを使って、詰まりを解消できる場合もあります。トイレ詰まり解消用の道具の中でも少しテクニックが必要になるものです。何度も排水口に入れなおしているうちに、強度がないものは、途中で折れ曲がってしまう恐れもありますし、便器の排水路にS字箇所があり、ワイヤークリーナーの抜き差しで詰まりの解決が難しい場合、トーラーのような高圧洗浄機や内視鏡なども必要になることがあります。

    ワイヤーク式リーナーを使った詰まりの直し方

よくあるトイレトラブル~水漏れ編~

ひとくちにトイレの水漏れと言っても、漏れる場所はそれぞれ違います。ここでは水漏れはどうして起こるのか?また水漏れ発生時、どう水漏れ作業をすれば良いのか、原因や解決法をご紹介いたします。

症状トイレで水漏れが発生している時には、下記のような症状が見られます。

  • ■ 水が漏れている

    症状として最もわかりやすいものです。ひび割れた場所から水が漏れていたり、水を下流する時、縦排水管から水が漏れているなど、問題がある場所から直接水が漏れている事が多いです
  • ■ 床が濡れている

    目視で、水漏れが発見できない場合の判断基準になります。雑巾がけなど掃除をしていないのに、床が濡れている場合には、水漏れを疑いましょう。

原因トイレで水漏れが起きる原因として下記のことが考えられます。

  • ■ 接続部分から水漏れが発生する

    長期間使い続けていると、排水管をつなぐパッキンやナット、ゴムホースが劣化し、水漏れする場合があります。部品はある意味消耗品で、年数が経てば壊れるものだという認識を持ったほうが良いでしょう。
  • ■ トイレのフタから水漏れする

    オーバーフロー管から排水しきれなくなり、トイレタンクのフタから水が溢れることがあります。
  • ■ ひび割れ

    トイレは陶器製ですので、衝撃を与えるとひび割れてしまう事があります。ひび割れた部分から水漏れする場合もあります。ひび割れたトイレは、強度も低下するので早めの対応が必要です。
  • ■ 取付不良

    温水洗浄便所から水漏れによくある原因です。取り付けや取り外しを行うときに不備があれば、水漏れの要因になることもあります。

対策水漏れを修理する前の用意

まずはトイレタンク付近から水漏れが疑われる場合はマイナスドライバーを使って止水栓を止め、どの部分から水漏れが起きているのかを確認しましょう。水漏れの水量が多い場合はスポイトなどで水を吸い上げ、水量を減らしてから作業すると良いでしょう。

  • ■ 応急処置をする

    軽微な水漏れの場合、応急処置を行うことで、一時的に水漏れの被害を抑えることができます。
    ・水漏れ箇所に融着テープを何重か巻きつける
    ・コーキング剤を使用して、水漏れが確認できるヒビを塞ぐ
    ・水漏れしている場所へバケツを置いておく
    ・パテを使用して、水漏れが確認できるヒビを塞ぐ

    水漏れを修理する前の用意01
  • ■ 部品を交換する

    中身の部品が劣化している場合には、バルブ交換などを行っただけで水漏れが直ったというケースもあります。中身の部品は、市販で手に入る物も数多くあります。

    水漏れを修理する前の用意02
  • ■ まるごと交換する

    大きなダメージを受けたタンクは、全て取り替える必要がある場合もあります。

    水漏れを修理する前の用意03
  • 【使用することが予想される道具やグッズ】

    水漏れのトラブルが起こった時には以下のような水漏れ修理の道具やグッズが役に立つ場合があります。用途によって使い分けましょう。

    モンキーレンチ/マイナスドライバー/ウォーターポンププライヤー/市販の水漏れ用テープ

注意トイレの水漏れ修理を行うときには、下記の事に注意しましょう。

  • ■ 水はしっかり拭き取る

    濡れた床は、非常に滑りやすく危険な状態になっていますので、雑巾や厚手のクリーナーなどでしっかり拭き取っておきましょう。
  • ■ 結露対策も行いましょう

    トイレが結露している場合、水漏れに似た症状が現れます。その為、水漏れしていると勘違いしてしまうこともあるので換気をよく行い湿気対策をしましょう。結露を放置していると、カビが生える原因にもなります。

水トラブルを解決させるためには、定期的なメンテナンスと、どうしてトラブルが起こるのか?どのように対処すべきか?問題点をよく見極めて対処するための水回り修理の知恵を得ることが大切です。簡単なものであれば自分で修理することも出来ますが、最も良くないのは放置して事態を悪化させてしまうことですので、どのようなトラブル内容や不満点でも、現場を見て酷くなっているなと感じたり、緊急を要する場合はすぐに水道修理業者に連絡しましょう。
普段自分でメンテナンス出来るものとしては、便器のこびりつきを砥石で落としたり、温水洗浄便座の噴射ノズルをこまめに清掃したりすることです。トイレが故障してしまって使えない時には吸水性に優れた吸水ポリマーが含まれた使い捨ての簡易トイレを使用されることをおすすめします。

水まわりの修理・交換

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