トイレの水位が低くなっていたり、水を流したときに便器に水がたまってだんだん下がっていくといった症状がみられる場合、トイレの排水管などがつまっているおそれがあります。つまったものが水を吸い出したり、排水の流れを悪くしたりしているからです。
放っておいても、すぐにトイレが壊れるといった事態にはならないかもしれませんが、つまりが悪化していくことも考えられます。このコラムでは、トイレのつまりで水位が下がる原因とつまりの直し方を解説します。トイレが使えなくなって困る前に、解消しておきましょう。
目次
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トイレつまりでなぜ水位が下がる?
便器にいつもたまっている水のことを封水といいます。これは下水の臭いが排水管を通してあがってくるのをふさぐためのものですが、封水の水位が下がるのにはいくつかの原因が考えられます。トイレの水位が下がる原因をみていきましょう。
トイレつまりで水位が下がる2パターン
まず、トイレの水位が下がるという状況には2通りのパターンがあります。ひとつはなにもしていないのに、トイレの水位がいつもよりも低い状態になっているという場合です。もうひとつは、なにもしていないときは通常の水位であるものの、水を流したときにいったんいつも以上に水位が上がり、徐々に下がってもとの水位に戻る状態です。
どちらもトイレのつまりが原因で発生することがあります。ただし、トイレの水位がいつもより低くなっているという場合、つまり以外の原因で封水が少なくなっていることも考えられるでしょう。封水が少なくなる原因には、次のようなものがあります。
■誘引現象
誘引現象は、トイレがつながっている排水管に勢いよく水が流れたときに、それにつられて封水が排水管に流れていってしまう現象です。マンションなどで上の階のトイレで水を流したときや、近くで水道工事をしているときにこの現象が起こることがあります。この場合、再び水を流せば水位はもとに戻ることが多いです。
■蒸発現象
長時間トイレを使用しなかったときには、封水が蒸発して量が減ることもあります。気温の高い夏場などにはとくに起こりやすい現象です。この現象が原因の場合も、水を流すことでもとの水位に戻ります。
■補助水管の不具合
トイレの機種によっては、タンク内に補助水管という部品があります。便などを流すための水とは別に、便器にたまる分の水を送っているのがこの補助水管ですが、これに不具合が発生することで水位が低くなることがあるのです。部品が正確に接続されているか、汚れなどでつまっていないかどうか確認してみましょう。
また、排水管のつまりによっても封水の水位が下がることがあります。水位がいったん上がってから下がるパターンの場合も、つまりが関係していることが多いでしょう。トイレのつまりで水位が下がる現象について、さらにくわしく原因をみていきます。
トイレがつまると水位が下がる理由
トイレに異物を落としたり、大量のトイレットペーパーなどを一度に流したりすると、排水管がつまってしまうことがあります。トイレがつまることで水位が下がる理由をみていきましょう。
■毛細管現象
細い隙間に水が吸い上げられてしまうのが毛細管現象です。排水管内に便やトイレットペーパーなどがつまっていると、それらに吸収されて封水が排水管に流れ出てしまいます。
■排水の流れが悪い
水位がいったん上がってからもとに戻る場合は、排水管などがつまって水の流れが悪くなっていることが考えられるでしょう。水がスムーズに流れていかないので便器内に水がたまり、少しずつ流れていって水位が下がってくるのです。
しばらくすると水位がもとに戻るので放っておいてしまいがちですが、この症状がみられるのはすでに排水管がつまりかけている証拠です。完全につまってしまうとトイレを使用することができなくなってしまいますので、できるだけ早くつまりを解消する必要があります。
つまりを早く解消したいときはプロに相談するのが一番
つまったものが便やトイレットペーパーなどの水に溶けやすいものであれば、ある程度自分で解消させることは可能です。しかし、スマホやおもちゃなどといった水に溶けないものがつまっている場合は、取り出すのは困難ですし、無理に押し流そうとすれば状況が悪化するおそれもあります。
また、つまった原因や水位が低くなっている原因がよくわからない状態では、どう対処していいのかもわかりません。トイレは使えなくなると生活に支障が出るものですので、確実に修理するためにはプロに相談するのが安心です。トイレや水漏れの修理に対応しているプロであれば、つまりの原因を究明して適切な修理をしてくれるでしょう。
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自分でできるトイレつまりの解消法
トイレのつまりで水位が下がる場合、つまりを解消することが一番の解決策です。まずは自分でできるつまりの解消法を試してみるのもいいでしょう。
1.放置
つまっているものが水に溶けるものであれば、しばらく放置しておくと自然に解消されることがあります。時間をかけて水に溶けていくことで柔らかくなり、流れやすくなるのです。お湯などを流すとより溶けやすくなる場合があります。ただ、この方法が有効なのは、便やトイレットペーパーなどでつまっているとはっきりわかっているときに限ります。
水に溶けないものがつまっている場合はいくら放置してもつまりが解消することはありません。また、おむつやペット用のトイレ砂などを流してしまった場合には、放置するとつまりがさらに悪化します。おむつには水分を大量に吸収して膨らむ成分が含まれていることがありますし、ペット砂は水分を吸収して固まる性質のものが多いためです。
おむつやペット砂を流してしまった場合は決して放置せず、流したものをできるだけ取り出しましょう。取り出すのが困難な場合は業者に依頼するのがよいでしょう。
2.ラバーカップを使う
トイレのつまりを解消するための、棒の先端にお椀状のゴムが付いた道具をラバーカップといいます。通水カップやスッポンと呼ばれることもあります。ゴム部分を便器に密着させて水を引っ張り上げることで、つまりを緩めて流す仕組みです。
ラバーカップには洋式トイレ用、和式トイレ用、台所用などといった種類がありますので、適切なものを使いましょう。また、最終的にはつまっているものを流すことでつまりを解消する方法ですので、水に溶けないものがつまっている場合には使えません。水に溶けないものを無理に流すと排水管のより奥のほうでつまり、状況を悪化させることがあります。
【使用手順】
- ラバーカップのゴム部分全体がつかるまで便器に水を足します。
- ゴム部分を便器の排水口に密着させ、ゆっくりと押し込んでいきます。
- ゴム部分が十分にへこんだら、一気に引っぱりましょう。
- つまりが取れて水が流れていくまで、この動作を繰り返します。
3.真空式パイプクリーナーを使う
真空式パイプクリーナーも水を引っぱってつまりを解消する道具で、形もラバーカップとよく似ています。ラバーカップの棒にあたる部分が筒状になっていて、この筒部分にポンプのように水を吸い上げる仕組みです。ラバーカップよりも強力に水を吸引してつまりを解消することができます。
【使用手順】
- 先端のゴム部分がつかるまで便器に水を足します。
- ゴム部分を便器の排水口に密着させ、力を入れてハンドルを引きましょう。
- つまりが取れて水が流れるまで、ハンドルを押したり引いたりを繰り返します。
なにを試してもだめ…そんなときは
さまざまな方法を試してみてもつまりが解消されないという場合は、固形物がつまっているか、排水管の奥のほうがつまっているおそれがあります。そのような場合はいくらがんばっても、素人が解決することは難しいでしょう。
無理をするとつまっているものを余計に奥へ押し込んでしまったり、便器や排水管を破損させたりといったこともありえます。ある程度のところで見切りをつけて、業者に依頼するのがいいでしょう。
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業者に頼むべき状況
業者に頼むと費用がかかってしまうので、トイレのつまりで水位が下がるといったトラブルはできれば自分で解決したいと思いますよね。しかし、自分ではどうにもならないときもあります。そんなときは遠慮なく業者に頼りましょう。では、どういった場合に業者に頼んだほうがよいのでしょうか。業者に頼むべき状況の判断基準を解説します。
原因がよくわからないケース
異物を落としたといった、トイレがつまるようなことをした心当たりがないのにトイレの水位が下がっているという場合には、別の原因があるのかもしれません。もしかしたら便器の内部に不具合や故障があることも考えられます。
原因がよくわからないという場合に、素人が勝手な判断で対処しようとすると被害が余計に大きくなることもありますので、無理はせずに業者に相談しましょう。業者は原因を究明して対処してくれます。
便器の着脱が必要なケース
排水口の奥のほうでつまっている場合などには、便器を取り外すなどして対処しなければならない場合があります。便器の着脱は経験のない人にとっては難しく、便器や部品を破損してしまったり、水漏れなどの事故が発生したりするおそれもある大変な作業です。ラバーカップなどで対処できないような頑固なつまりの場合は、業者に任せましょう。
これだけはチェック!業者選びのポイント
トイレのトラブルはそれほど頻繁にあるものでもありませんので、業者を利用した経験がなく、どうやって選べばよいのかわからないということもあるでしょう。依頼してしまってから後悔しないように、最適な業者の選び方を確認しておきましょう。
■対応が早い
水道関係の修理は急を要することが多いため、いかに迅速な対応をしてくれるかというのは重要なポイントです。深夜や早朝でも対応している業者や、受けつけてからスタッフが到着する時間が早い業者がいいでしょう。電話対応の時点でどれくらいの時間で対応できるかといったことを確認しておくと判断材料になります。
■見積りを提示してくれる
業者の料金には作業費のほかに基本料金や出張費、深夜料金といった費用がかかる場合があります。事前に見積りを出して、なににいくらかかるのかといった内容を明確に説明してくれる業者は信頼できるでしょう。また、いくつかの業者から相見積りをとって比較するのも業者選びのポイントです。
たくさんの業者から選びきることができないという場合には、水110番が便利です。水110番には多くの業者が加盟していて、状況を聞いたうえで最適な業者を紹介することができます。複数の業者に相見積りを出してもらうことも可能ですので、気軽に相談してみてください。
24時間電話相談を受けつけていますので、すぐに解決したいという場合にはとても役立ちます。相談も紹介も無料ですので、一度相談してみてはいかがでしょうか。
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